楽天ポイントと楽天キャッシュの効率的でお得な使い方を考察

お金

最初に楽天ポイントや楽天キャッシュ、そのルールについて順番にざっくりと説明していきます。

すでに理解している方は、読み飛ばしてください。

楽天ポイント(通常、期間限定)

楽天ポイントには、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。

有効期限
通常
ポイント
最後にポイントを獲得した月を
含めて1年(実質無期限)
期間限定
ポイント
獲得したポイントごとに異なる
付与月の翌月末~6ヶ月後末など

どちらのポイントも、楽天ポイントが使えるサービスであれば、ほぼ同じように使うことができます。

  • 楽天payのポイント払い
  • 楽天モバイルのポイント払い
  • 楽天市場のポイント払い
  • 楽天ポイント加盟店のポイント払い など

楽天キャッシュ

楽天キャッシュとは、楽天カードや提携銀行、コンビニなどからチャージして利用する電子マネーです。

有効期限
楽天
キャッシュ
最後にチャージ、送付、受取、使用
した日から10年間(実質無期限)

楽天キャッシュにも、基本型とプレミアム型の2種類がありますが、通常チャージして使うのは基本型になるので、プレミアム型は割愛します。

ちなみにプレミアム型は、基本型ができること加えて出金が可能になります。

なお、楽天キャッシュのチャージルールが2024年6月4日から変更になっています。

それに伴って、楽天キャッシュを設定した楽天Payの還元率は、以下のように変更になりました。

  • 今まで通り1%還元、税込100円につき1ポイント付与
  • 新ルールにより0.5%還元、税込200円につき1ポイント付与

それぞれのポイントが付与されるので、計1.5%還元になりました。

付与されるポイントは1会計ごとに計算されるため、例えば税込216円の端数、16円は切り捨てられて計算されます。

楽天Payの楽天キャッシュ払いで、税込216円の買い物をした

  • 1ポイント(200円×1%還元)+1ポイント(200円×0.5%還元)
    • =3ポイント(計1.5%還元)

ルール変更は改悪?

楽天キャッシュのルール変更によって、楽天カードチャージ時の0.5%還元が、楽天キャッシュ利用時の0.5%にスライドした形になりました。

一見あまり影響がないように思えますが、端数の取りこぼしを考えると改悪になります。

ただし、別のチャージ方法、例えば還元率の高いチャージルートで楽天キャッシュにチャージしているポイ活民にとっては、スライドした0.5%分の還元率がアップした形になるので改善になりました。

  • 楽天キャッシュを高還元チャージ 1.5%~3%還元
  • 楽天Payで利用 1%還元から1.5%還元へ

となり、計3%~4.5%という高い還元率で楽天Payを利用できるようになります。

還元率を上げるには、簡単なルートからマニアックなルートまで色々あります。

詳しくまとめてくれているサイトもたくさんあるで、実現可能なルートを探してみるもありだと思います。

興味のある方は、「高還元 ルート」などで調べてみてください。

ポイント払いで消化される順番

各種サービスで、ポイント払い設定をした場合の消化される順番は、以下のようになります。

残高が無くなると、次の項目の残高を支払い充てます。

ポイント払いの消化順序

  1. 期間限定ポイント
  2. 通常ポイント
  3. 楽天キャッシュ
  4. 登録してあるクレカ(楽天カード以外も可)

基本的にこの順番でしか消化されず、変更はできません。

だたし、例外として楽天Payと楽天市場では、楽天ポイントと楽天キャッシュの優先順位の切り替えが可能です。

楽天Payでは、「お支払い元」をクレジットカード(楽天カード以外も可)に設定して「楽天キャッシュ優先」を選択すれば、高還元でチャージした楽天キャッシュから消化されるのでお得になります。

楽天キャッシュ優先の消化順序

  1. 楽天キャッシュ
  2. 期間限定ポイント
  3. 通常ポイント
  4. 登録してあるクレカ

楽天Payアプリ内の楽天ポイントカード利用画面にも、楽天キャッシュと楽天ポイントの優先順位を切り替える機能があります。

楽天Payは使えないが楽天ポイントは貯める・使える店舗(コスモ石油など)で、楽天キャッシュ優先にしたポイントバーコードを読み込ませてポイント払いすると、高還元でチャージした楽天キャッシュから支払われます。

基本的なポイントの使い方

以上を踏まえて、基本的には各種サービスでポイント払いを設定して、有効期限がある期間限定ポイントから順に消化していくのが王道です。

ただし、

  • 楽天キャッシュの還元率が1%→1.5%に改定されたこと

さらに、

  • 高還元で楽天キャッシュにチャージできる

のであれば、楽天キャッシュが利用可能な場面では、ポイントを使わずに楽天キャッシュを優先的に使った方がお得になります。

希望としては、

  1. 期間限定ポイント 1%還元
  2. 楽天キャッシュ 1.5%還元~
  3. 通常ポイント 1%還元

という順番が理想ですが、前述した通り順番の変更はできないので、

  1. 期間限定ポイント 1%還元
  2. 通常ポイント 1%還元~
  3. 楽天キャッシュ 1.5%還元~

と、還元率が一番高い楽天キャッシュが最後になってしまします。

楽天Pay利用時にポイントと楽天キャッシュの優先順位を入れ替えて、期間限定ポイントを消化していくこともできますが、その都度手間がかかります。

このモヤモヤを解消してくれるサービスが、次に説明する「ポイント利息」です。

貯めトクモードで通常ポイントを逃がす

楽天には、ポイント利息という楽天ポイントを預けておくだけで、利息としてポイントが付くサービスがあります。

利用条件利息
ポイント利息通常ポイント
のみ利用可能
年利0.108%
毎月5日付与

ポイント利息というサービス自体は以前からありましたが、2024年3月末に「貯めトクモード」という機能が新しく追加されました。

この機能によって今まで手動で移動させていたポイントが、一度設定するだけで自動で移動されるようになりました。

通常ポイントのみ自動で移動してくれるので、希望通りの順番で消化することが可能になります。

希望通りの消化順序

  1. 期間限定ポイント 1%還元
  2. 楽天キャッシュ 1.5%還元~
  3. 登録してあるクレカ 1%還元~

ちなみに、ポイント利息の年利0.108%は高いように思いますが、今はそうでもありません。

2024年8月1日に日銀が政策金利を0.25%引き上げたことで、各行の普通預金金利が0.1%~0.3%と、徐々に上がってきています。

今後も預金金利は上がる可能性が高いので、あくまでポイントと割り切って貯めることはせず、積極的に使っていくのが効率的です。

貯めトクモードをONにしていても、ポイントが移動するタイミングにはタイムラグがあり、常に通常ポイントが数ポイント残っている状態が続きます。

毎月13日や15日など、ポイントがまとめて付与されるタイミングでは、手動で移動した方がより効率的にポイントを活用できます。

毎日0時より順次、お手持ちの通常ポイントがすべて自動的にポイント利息に追加されます。

ポイントの自動追加を待たず、「すぐにポイントを追加する」から手動で追加することもできます。

逃がした通常ポイントの効率的な使い方

貯めトクモードで逃がした、通常ポイントの効率的な使い方を考えます。

通常ポイントのみ利用可能なサービスを、一覧にまとめました。

期間限定
ポイント
通常
ポイント
楽天
キャッシュ
ポイント
還元
ポイント利用の
ポイント付与
楽天カードの
ポイント払い
××税抜
1%
付与対象
楽天証券の
ポイント投資
××対象外
楽天証券の
投信積立て
×
利用額0.5%
楽天キャッシュ
のみ
楽天Edyへの
チャージ
×
相互交換可能
対象外
楽天Suica
へのチャージ
××対象外

項目の「ポイント利用のポイント付与」とは、ポイントを利用した分も含めた合計金額に対して、ポイントが付与されることです。

この中で一番効率的な通常ポイントの使い方は、楽天カードのポイント払い(支払いに充当)です。

楽天証券のポイント投資で条件を達成すると、楽天SPUが適用されて、楽天市場での買い物が+1倍されます。

ただし、投資信託を月30,000円以上購入で+0.5倍、米国株式を月30,000円以上購入で+0.5倍とハードルは高め。

新NISA口座を楽天証券で運用していれば考える余地はありますが、そうでなければ無視でいいと思います。

楽天カードのポイント払い

期間限定
ポイント
通常
ポイント
楽天
キャッシュ
ポイント
還元
ポイント利用の
ポイント付与
楽天カードの
ポイント払い
××税抜
1%
付与対象

楽天キャッシュの利用も不可なので、そのまま現金で支払う(銀行引落とし)か、通常ポイントを充当するかの2択になります。

この利用方法の最大の特徴は、

  • カード利用金額に通常ポイントを充当して支払っても、利用金額分として元々付与されるポイントに影響しない

というところです。

つまり、ポイント払いを使っても使わなくても、獲得できるポイントは変わらないということ。

それなら現金でそのまま払うよりも、唯一利用可能な通常ポイントを消化しつつ、その他サービスで期間限定ポイントや、高還元でチャージした楽天キャッシュを使った方が効率的でお得になります。

ポイント払いを設定するには、毎月12日~最長24日までの間に楽天e-NAVIにログイン後、設定が必要です。

最小50ポイントから利用でき、ポイント数の指定も可能です。

ただし、毎月5回までの回数制限や、申し込み後のキャンセルができないなどの制約があるので、ルールをよく確認してから設定してください。

主要サービスのポイント払い一覧

先に紹介した通常ポイントのみ利用可能なサービスも含めて、主要サービスのポイント払いと、その詳細を一覧にまとめました。

項目の「ポイント利用のポイント付与」とは、ポイントを利用した分も含めた合計金額に対して、ポイントが付与されることです。

期間限定
ポイント
通常
ポイント
楽天
キャッシュ
ポイント
還元
ポイント利用の
ポイント付与
楽天カードの
ポイント払い
××税抜1%付与対象
楽天証券の
ポイント投資
××対象外
楽天証券の
投信積立て
×
利用額0.5%
楽天キャッシュ
のみ
楽天Edyへの
チャージ
×
相互交換可能
対象外
楽天Suica
へのチャージ
××対象外
楽天Pay
税込1%

税込1%

税込1%
+
税込0.5%
すべて
対象
楽天Pay
請求書払い
対象外
楽天
モバイル
税抜1%付与対象
楽天でんき税抜0.5%付与対象
楽天でんき
+ガス
税抜1%付与対象
楽天市場税抜1%付与対象
期間限定
ポイント
通常
ポイント
楽天
キャッシュ
ポイント
還元
ポイント利用の
ポイント付与

期間限定ポイントの効率的な使い方

最後に、期間限定ポイントの効率的な使い方を考えます。

これは簡単で、一番使いやすい楽天Payに限らず、使える場面で優先的に使ってくのが効率的でお得です。

先に記載したポイント払い一覧を参考に、

  • ポイント利用にもポイント付与がある、楽天モバイルで支払いに充てる

でもいいですし、

  • ポイント付与対象外の請求書払いに充てる

でもいいと思います。

ポイント付与対象外だと損したような気分になりますが、現金で払ったとしてもポイントが付かないなら期間限定ポイントを消化して、その他サービスで高還元の楽天キャッシュを使った方が効率的だからです。

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